痛み

頭頂部頭痛

頭頂部の頭痛は、厥陰肝経の冷えが影響しています。肝臓を温める呉茱萸や川芎などを用いると楽になります。

こめかみの頭痛

こめかみの痛みはストレスや自律神経が関わってきます。緊張型の頭痛と言われており、締め付けられるような痛みや、首筋の痛み、肩こりや浮遊感があるケースもあります。動くと痛みが悪化します。ストレスにより血管が収縮しているので、温めると痛みが楽になります。リラックス作用のある柴胡や薄荷などを用いると楽になります。

前面部の頭痛

副鼻腔炎や蓄膿症があると顔の前面部に痛みが出ます。また、陽明経や胃腸の弱りがあると顔の前面部に痛みが出ます。副鼻腔炎を治すのを徹底すると痛みがよくなります。原因不明の場合は陽明経に関係する肺や胃腸を立て直します。

片頭痛

血管拡張することで激痛が起きるタイプの頭痛。冷やすと良いと言われています。発症機序は不明とされていますが、漢方薬で体質を改善すれば、発症頻度を抑えたり、痛みを緩和させたりすることができます。ストレスに弱ければ肝を強くしてストレスに強い体にしたり、熱がこもっているなら熱をとったり、体の弱いところを補って体全体の調和をとります。

顔面神経痛

ビリビリ、チクチク、顔面にしびれが走って気になるなどの顔面のしびれや痛みに効く漢方があります。

肩の痛み

肩の同じところが痛い、使い痛み（腱鞘炎）、肩こりからくる痛みなど肩の痛みは漢方で完治するケースもあります。

肋間神経痛

肋骨の下あたりが場所不定であっちが痛かったりこっちが痛かったりという肋間神経痛に有効な漢方があります。

背中の痛み

場所が変わる背中の痛みや場所が固定の背中の痛みなどに効く漢方があります。原因は自律神経からくる肋間神経痛に近いものや腎臓や膀胱の弱りなど。

腰痛

腰痛の80%は原因不明、残り20%は椎間板ヘルニアなど病名がつく痛みです。骨、軟骨、筋肉、ストレス、老化などを総合的に補うことで症状がとれます。ストレスをとる漢方で痛みがとれた方やコンドロイチンなど軟骨成分で痛みがとれる方など体質は様々なのでご相談ください。

坐骨神経痛

おしりから下がビリビリしびれる、太ももの付け根がしびれる、足先がしびれる、しびれて感覚がないなどの坐骨神経痛は、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因になることが多いです。骨、軟骨、筋肉、ストレス、老化など狭窄やしびれにかかわる部分を総合的に補うことで症状がとれます。

ひざの痛み

寝ていても痛い、歩いていても痛い、動き始めに痛い、寝起きが一番痛いなどひざの痛みは漢方で楽になります。骨、軟骨、筋肉、ストレス、老化など痛みにかかわる部分を総合的に補うことで痛みがとれます。また、継続的なストレッチやトレーニングで筋肉を強くすることも有効です。

ガンの痛み・抗がん剤治療中の痛み

闘病中の体の痛み、抗がん剤治療した際の痛みや皮ふの火傷などガンに伴う痛みを緩解する方法はあります。漢方薬治療と病院治療を併用することでガンがあっても無症状なQOL（生活の質）が高い状態になる方は多数おります。

目の痛み

まぶたが腫れて痛いものもらいや、目の奥が痛い、目が眩しくて痛みを感じるなど目の不快な症状は漢方薬で完治するケースもあります。

鼻の痛み

鼻の奥が痛い蓄膿症や副鼻腔炎は漢方薬が効きます。

歯・歯ぐきの痛み

歯科医の治療をオススメしますが、忙しくて歯医者に行けない場合の歯の痛みに良い漢方あります。また、疲れた時だけ歯茎がしみたり痛いケースや、歯茎に膿みがたまりやすい症状に効く漢方もあります。

耳の痛み

急に耳がふさがった感じがする風邪や中耳炎、外耳炎、突発性難聴は良い漢方があります。

痛風の痛み

急性期の猛烈な痛みに効く漢方があります。また、痛みが緩解してから再発しないようにする漢方もあります。

ヘパーデン結節・ブシャール結節の痛み

軟骨のすり減りにより骨と骨の隙間が狭くなることや、骨が潰れて骨棘化したものが原因で痛みや関節の腫れが起きます。漢方で骨・軟骨、カルシウムを吸収する腎臓、骨を支える筋肉や体質の弱いところを総合的にケアすると痛みが楽になります。

急な激痛・我慢できない激痛

脳卒中や骨折など漢方で治療できる範囲を越えている場合があります。早めに病院に行きましょう。
病院の治療をしても痛みが続く場合や検査結果に異常がないのに痛みがある場合は漢方が有効です。

上記にない痛みでも、ご相談ください。