漢方って何?

  • 中国から伝わり日本で発展した伝統医学
  • 漢方は、5~6世紀頃に日本へ伝わってきた古代中国医学を基に、日本の気候風土や日本人の体質に合わせて発展した日本独自の伝統医学です。近年はその効果や安全性が科学的にも実証され、現代医学の現場でも積極的に取り入れられています。
  • 気・血・水・臓器のバランスを整える
  • 人間の体を「自然界と調和しながら生命活動を営む存在」ととらえ、その調和した状態がくずれると病気になる、という考え方です。体全体を観察し、食事や漢方、お茶などを使って、気、血液、水分量、各臓器の働きを正常に戻すことで、自然治癒力を高め、体の働きを最もいい状態に導くのが漢方の役目です。
  • 未病のうちからの漢方で「病気知らず」に
  • 中国では二千年以上前から、「未病」と呼ばれるまだ病気にならない段階で身体を回復させるのが最高の医療と考えられてきました。病気になって治療するのではなく、普段から薬や薬となる食物を摂って、病気知らずの身体をつくりましょう。

漢方Q&A

  • 漢方は長く続けて飲まないといけないの?
  • 即効性がある漢方薬と、ある程度の期間飲み続ける必要のある漢方薬があります。
    風邪薬の葛根湯などは、発汗させることで熱を下げるという即効性のある漢方薬ですが、生活習慣病などの慢性病には、体調や症状によりある程度の期間が必要となります。根気よく続けることが大切です。
  • 漢方の効果はどのくらいつづくの?
  • 風邪薬などの漢方薬は飲んですぐに効果も終わりますが、体質改善の漢方は時間をかけて少しずつ効いていきます。
    改善してくれば少しずつ量を減らし、体質が変われば漢方薬を飲む必要はありません。体質を形成する毎日の食事やライフスタイルなども同時にアドバイスしていきますので、一緒に病気になりにくい体づくりをしていきましょう。
  • 自分に合わないと思った時は交換してくれるの?
  • 漢方薬が体に合わないこともありますので、まずは短い期間(1週間など)で服用していただいて様子を見ます。
    お薬を大きく変更する場合も、短い期間お試しいただいて、体の変化を見ながら変更していきますので、服用後の様子を詳しくお聞かせください。
  • 漢方薬にも副作用はあるの?
  • 漢方薬にもまれに副作用があります。
    体質と合わない漢方薬を飲むと、かえって症状が悪化する場合があります。自分の体質に合った漢方薬を判断して服用することが大切ですので、専門の薬局、病院で相談してから服用されることをおすすめします。
  • 病院でもらった薬と一緒に飲んでもいいの?
  • 禁忌(一緒に服用してはいけない)のものもあります。
    中には西洋薬との併用に注意するものもあります。漢方薬と同時に内服すると吸収を阻害したり、作用を変化させたりするものがあります。また妊娠中の服用については、全てが安全ということではありませんので、専門の薬局や病院にご相談ください。
  • 保険はつかえますか?
  • 当店で販売する漢方薬には保険が適応しておりません。
    現行の医療保険制度では、使用する漢方薬に適用されている病態や症状や病名がつけられないと、健康保険を使って漢方薬を処方しにくいという制限があります。保険を使って漢方薬を処方してもらうためには、保険診療を行っている医療機関に受診しなければなりません。漢方診療をうける前に、保険がつかえるかどうかしっかり確認してみてください。