少しずつ気温も上がりはじめ、虫や動物たちも動き始める季節になりました。
普段、人間が気付かない土の中でいちはやく動き始める生命たち。
その代表ともいえる蛇のパワーに注目し研究、開発を経て先ごろ発売された漢方の健康食品があります。
中国では伝統的に
蛇や虫を食生活にも取り入れてきた文化があります。
特に【きだ】と呼ばれる生薬になるマムシ亜科のヒャッポダを加工したものは、経絡を通し風の邪気を駆逐する力は最速最強といわれています。
そのパワーを中心にに様々な生薬を組み合わせて丸剤になっています。
もともと脳梗塞の後遺症によるしびれなどのために考えられ、そこから他の漢方薬とあわせて牽引薬としての使い方もできるなど活用が期待されています。
マムシとあわせてサソリの生薬も使われているので強壮剤としても優れているそうです。
ご興味のある方はぜひ試してみてください。
最後に。
お話を伺った中医師の先生いわく、
中国では虫にも五行の思想にのっとったグループ分けがあり
鱗虫 蝶など。長は龍
甲虫 玉虫など。長は神亀
羽虫 蝉など。長は鳳凰
毛虫 毛のある虫。長は麒麟
裸虫 ミミズなど。長は聖人(知性の優れた人、人間)
とされているそうです。
スケールが大きいですよね!
この感覚でいくと
「中国ではレストランで普通にサソリのから揚げがあるよ。
日本人もエビ食べるでしょう?一緒一緒!」
とおっしゃるのも納得のような。
なにせミミズと人間が同じグループですからね。
「一匹の人間が持っているだけの精力を、
一事に傾注すると、
実際、
不可能な事はなくなるかも知れない」
という森鴎外の名言もあります。
一匹の人間、ってどういうことかしらと考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。
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