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漢方では、肺に水がたまると咳がでると言われています。
2000年前の人が言うことなので、実際にレントゲンで水が映る胸水や肺水腫といった症状のこととは少し異なります。
胸水や肺水腫の時は、その時に飲むような漢方があります。

咳の時の肺に水が溜まるとは、肺まわりがむくんでいるような水の流れが悪い状態です。
この時は、肺に溜まった余分な水分が痰として出てきたり、痰をだそうと咳が出たりします。

なんぞ出にくい痰が絡んだり、空咳のような状態が長く続く時も、やはり肺の水の流れが悪いです。
麦門冬湯飲んだけど効いたような効かなかったようなという時は、水の流れを改善すると驚くほど咳がピタっと止まります。

水の流れを改善するには、水を吸収する胃腸(脾胃)、水を空気と一緒に体に散布する肺、いらない水を尿として出す腎の三つの臓器を同時に治していくと効果的です。

肺・脾・腎をバランスよく治して、水の流れを改善し、肺に水が溜まっている状態を解消すると、長年お困りの咳が楽になります。