ちょうど先週、中国の湖北省、武漢の病院に研修に行って
参りました。研修レポートいたします。
今回の目的は、湖北省中医医院。本場で不妊症の治療を学ぶ
旅です。ここでは日本の病院で行われるホルモンなどの治療の
他に漢方薬(主にせんじ薬)を使って治療を行っています。
これが研修先の病院。
午前中は実際の入院病棟と外来で学び、午後は中医師の先生より、
婦人科の講義、さらに午前中の患者さんの処方内容についてなどの講義や
質疑応答の機会を頂きました。習慣性流産やPCOSなどの患者さんが多く
治療の優先順位や、病気の中医学的な解釈や、生薬の使い方などなど。。
知らないことも多く勉強になることばかりでした。
使う生薬は、補腎薬と言う生殖器官に作用するものが多いのですが、植物性
のものが多い印象でした。私は実際に「スッポン」や「亀板」などの動物性を
使用することが多いのですが、中医師の先生によると、それはとても効果的で
あるけれど、貴重で高価なものなのでなかなか使用する機会はないようです。
しかしながら、はさみと漢方薬は使いよう、というように使い方はとても
シャープで、人気のある先生などは診察に1か月以上待ちで、お薬を出来るだけ
長い期間処方してください、という患者さんも多くいらっしゃいました。
私も煎じ薬を処方してもらいたい・・!と思いましたが、そこは研修の身、
我慢我慢!頑張って自分で学習して効くものを見つけていきます。
外来と講義でお世話になったベテランの梅(ばい)先生。
達筆すぎて処方の生薬を解読するのに苦労しました。
研修最終日、院長先生と。
午後からの講義。日本から同行下さった中医師の先生が通訳してくださったので、
「ニーハオ」と「シェシェ」しか中国語が分からない私も内容を理解出来ました。
有難いです。
さて、研修以外の武漢の町並みはこんな感じです。
たまにこういう光景を見てぎょっとさせられました(笑)
食堂に入ると、必ずこの飲み物を出されるんです。中身は夏枯草や金銀花、菊花など。
解毒してクールダウンさせるような生薬ですね。まさに煎じ薬が日常的にあるわけです。
武漢では夏場は特に、コカ・コーラよりメジャーに出されるようなんです。さすが中国!
でもですね、これ白砂糖がたっぷり入ってものすごく甘いんですよ。甘くなければ喜んで
飲むのに~と、甘すぎがちょっと残念でした。
これはカエルです^^研修中、ずっと天候に恵まれず雨でじめじめしていました。
その気候のせいもあるのか、辛いものが美味しく感じ、体の中の湿気も飛んでいくよう
な感じでした。
これはすっぽんですね。私たち日本人の口に合うようなお店をチョイスしてくれたのかも
しれませんが、何を食べても美味しかったですよ。
学べたのは、現地の病院だけではありません。一緒に同行した薬局の先生たち、皆さん
ベテラン揃いなので漢方薬の使い方や、ちょっと理解が難しかった婦人科の病気の事
なども教えてもらいました。帰りのフライトでも寝不足のなか、話に夢中でいろんな症例
勉強させてもらいました。有難いです。
とっても恵まれた環境の中、実のある研修をして参りました。
後は、学んだことをしっかり自分の頭に定着して、お店で生かしていきたいと思います。
余談ですが、自宅に帰宅した際、主人がえらい疲れた顔で洗濯物をたたんで
おりました。「お前の大変さが分かったよ・・」と。子供三人世話してご飯も作って
それはそれは大変だったと思います。家の留守をどうもありがとう。
ま、たまには良かったかな(笑)。
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